Housengama & Christian Haas
クリスチャン・ハースの作品は、常に日本文化や日本美学に影響を受けています。特に、このコレクションでは、質素さと複雑さを結合する日本の特徴に発想を得ました。テーブルセッティングにおけるアジアの様式とヨーロッパの様式を比較研究するところから始まり、その両方の国において、うまく機能するような形とサイズの容器を定義しました。お皿、ボウルや椀のコレクションは、全て多機能な用途で使えます。ハースはこのコレクションを、日々使うためには控えめで利用しやすいものであること、そしてその美しさが予期せぬ幾何学上の繊細さの中に見出されること、と定義しました。
ハースのコレクションには、追加的な装飾の要素があります。それぞれの器の底に、記号化されたシンボルがマークされています。この隠れた部分は、使う人の楽しみのためであり、ひっそりと、ユニークな装飾の形です。ハースは、宝泉窯と共に開発を進めながら、伝統的な製陶技術に革命を起こしました。一つの重要な要素は、スタンド、もしくは高台の部分でした。宝泉窯は、一般的な食器に必要とされるものである高台を取り除く技術を開発しました。ハースのお皿や椀は丸い形状ですが、柔らかく彫刻されてできた点によって器が自立します。