Koransha & Ingegerd Råman

インゲヤード・ローマンは香蘭社と、機能的で重ね合わせることができるティーセットを作りました。重ね合わせることにより、個々の器に新たな効用が生まれます。たとえば、お茶が温かく保たれたり、棚の中にすっきりまとめることができるといった具合です。機能的であると同時に、積み重ねた時の姿がとても美しいのです。

 

ローマンが使用しているビロードのようになめらかな黒の釉薬は、注意深く特別に開発されたものです。どんよりと鈍く見えたり、灰色っぽくならないように注意してつくられました。マットの白の釉薬もまた、このコレクション用に開発されました。「このコレクションは、デザイナーと職人による真のコラボレーションによって生み出され、最後まで妥協をせずに仕上げることで完成した」とインゲヤードは語っています。セラミック製造に関するラーマンの広い経験は香蘭社の技術にぴたりと調和し、彼らは工芸に対する知識をつなぎ、高度な生産技術が妥協することない磁器のコレクションへと結実しました。