Fujimaki Seitou & Christien Meindertsma

16世紀、オランダの商人たちは、船や徒歩で長い旅をして、日本の将軍を訪問するために「hofreizen」を作りました。彼らは将軍への特別な贈り物としてオランダのリネン生地を献上する代わりに、珍重な磁器をオランダに持ち帰りました。この時代の絵画には、その有田の磁器がオランダのテーブルリネンと供に描かれています。

 

「磁器とリネン」という珍しい組み合わせが、クリスチャン・メンデルツマのインスピレーションとなっています。彼女は、リネン生地を使って、コップ、皿やボウルの形状のモデルを作り、それを磁器へと翻訳しています。

そして、パートナーである藤巻製陶と共に特殊な釉薬も開発しました。その釉薬の中には、2016/コレクションを制作する窯元たちが廃棄する磁器材料が混ぜ込まれています。その斑点のある釉薬は、有田の窯の集いを祝う「紙吹雪」のようにも見えます。