Fujimaki Seitou & Teruhiro Yanagihara
このスタンダードなテーブルウェアは、スタッキングが可能で、シンプルで、世界の日常に使えるスタンダートなシリーズです。有田のベーシックな白と、特別なグレーとダークグレーの釉薬が用いられています。でしゃばらず、本質的で、どんなインテリアにでも溶け込む、毎日使う道具としてのテーブルウェアです。
柳原照弘は、1775年から続く窯元である藤巻製陶と実験的な釉薬を開発しました。磁器の製造工程の中で失敗した釉薬の現象をヒントに、均質でない質感を作り出しました。日本では古くから、不完全なものにこそ美が宿り、美しさを感じるという思想があります。柳原はそこからインスピレーションを受け、有田ではこれまでは失敗としていた、くぼみのある均一でない不完全な釉薬の仕上がりをあえて特徴とするテーブルウェアを作りました。