Kawazoe Seizan & Stefan Diez

使いやすくありながら、食の東洋の文化のバランスを考えた日々のテーブルウェアとして他にはないコレクションです。磁器産業は、世界共通になるよう細部の開発をしてきたことで、効率的な生産過程を生み出しました。ディーツはこういった当然とされている要素を排除。食器の高台や従来のプレートの縁を取り除いて、磁器をもっと手元に近づけて置けるような形状のシリーズを開発する中で、使用する人に柔らかい形の精密さと巧妙さを感じてもらおうとしました。たとえばハンドルなど細部について言うと、大きなカーブの形状と非常にデリケートで薄いボディがコントラストを生み、アイコンとなる特徴となります。

 

ディーツは、川副青山とネットワークを持つ地元の職人たちの代表的な工芸のディテールをデザインに採用し、生産プロセスに取り込みました。茶漉しの穴は、蛍手(磁器に小さな穴を開けてその上に透明な釉薬をかけて焼き上げる有田焼に特徴的な技術)と同じ工程で穴を開けており、このような技術は排泥鋳込成形など工業的な工程と結合して用いられます。