Kin’emon Toen & Shigeki Fujishiro
一般的な有田焼の色といえば、「白地に藍」かもしれません。しかし、デザイナーの藤城成貴は有田焼の一般的なスタイルを探求し、赤い色の優位性を発見しました。有田では上絵付けのことを赤絵と呼び、この名前は中国を源にしています。また、赤は日本を象徴する色であり、藤城はこれを自身のコレクションの中心とすることにしました。
藤城は錦右エ門陶苑とコラボレーションし、機能性を強調し、東洋、そして西洋の食卓のいずれにも調和する形状で日々使えるツールを作り上げました。マットの釉薬に赤の顔料を混ぜ込み作ったこの特別な赤色。一度釉薬掛けをした後、同じ釉薬を錦右衛門の得意とするエアブラシで更に吹き付けて仕上げています。