Hataman Touen & Saskia Diez
ジュエリーデザイナーのサスキア・ディーツは彼女のコレクションの出発点として、日本でよく使われているモチーフ、鱗を用いました。鱗は、龍、鯉、魚やヘビに見られ、日本文化でおなじみのシンボルです。同様に、このシンプルなモチーフは、 波、または蓮の花の花びらの装飾でも使われています。日本文化において、これらのシンボルはそれぞれに異なる意味を持ちます。例えば、竜は、知恵と徳を意味し、鯉は、決意、勇気、そして成功を意味します。ヘビは、幸運と変化の象徴であり、水は動き、流動性と命を意味するといったように。
日本には象徴的な装飾やモチーフについては強い伝統がある一方で、ジュエリー作りに関しては特に豊かな遺産がないのではと、彼女は指摘しています。ディーツは、磁器で作られた「第二の皮膚」になるような鱗のアイデアからコレクションを展開しています。熟練した絵付けの技術を持つ畑萬陶苑と、ブレスレット、指輪やペンダントを開発しました。ジュエリーは、どれもとてもシンプルに絵付けが施されており、新鮮で現代的であり、畑萬陶苑が持つ技を取り入れています。