2016/

27種類のお皿からなるシリーズで、ショルテン＆バーイングスは有田焼の400年の美を賞賛し、伝統的な有田焼がいかにコンテンポラリーデザインに対して豊富なインスピレーションを与えるかを証明しています。有田の絵付けの傑出した例を探求しながら、彼らは何百もの有田焼をよく調べ、信じられないほど洗練された数え切れない技術を発見しました。それぞれのお皿は、畑萬陶苑の熟練した職人により丁寧に手描きで製作されています。この精妙な手描きは、畑萬陶苑の持つ素晴らしい才能であり、有田特有のものです。ショルテン&バーイングスは、この独特の技術を世の中に知らせるのではなく、慣習であるように認識できるイメージを使用することにしました。ショルテン&バーイングスは伝統的なモチーフを抽象化したものを柄に適用しました。

ショルテン&バーイングスは、有田の歴史的な磁器コレクションについて学び、本や美術館、そしてタッグを組んでいる畑萬陶苑の記録や古文書を調べ、有田焼の素晴らしい手描きの実例を書き留めました。この製作過程によって、長く忘れ去られていた技術が再発見され、最終的に作品として蘇ったのです。デザイナーたちは、選んだ例を再構築し、それらを一つの要素まで落とし込みました。形、色、そして技術のパレットを用いてイメージを切り取り、抽出し、それから再構成しました。

すべてのお皿は、実際にあった歴史的な形が原点になっています。歴史的なお皿の形状を、2つ、または3つのアウトラインを重ねると、複雑な新しい形が現れました。そしてこれは、最新の技術の力があってこそ可能だったことです。この複雑な形状は、佐賀県窯業技術センターの3Dプリンターと5 Axis CNCミリング設備のサポートがあって制作を可能にしました。