エヴァ・クレボルダー

エヴァ・クレボルダー(1968年、オランダ)は、アムステルダムのリートフェルト・アカデミーで彫刻を学んだ後、ニューヨーク・スクール・オブ・ビジュアル・アーツとニューヨークのハンター・カレッジでセラミック彫刻の修士号を取得。そのキャリアの中で、さまざまなセラミック・オブジェ、製品、アート作品を制作し、世界各国で展示されてきました。

エヴァ・クレボルダーは、作品の規模、ボリューム、セラミック素材、形などに対して挑戦し続ける中で、立体感の中に柔らかさを求め、軽さと堅さが出会う交差点を探し求めています。ありふれたモノが彼女の作品の出発点となります。一見で決められたような形を自由にアレンジし、日常的なオブジェは、斬新なフォルムと異なる配置と大きさで表現されます。エヴァ・クレボルダーの芸術用語は、控えめで、抽象的で、繊細であります。彼女の作品は、静かで親密な方法で、小さな仕草や日常的なものの美しさを思い起こさせます。ひとつひとつの手作り作品は、調和のとれたコラージュの一部を形成しています。

彼女の作品は多くのカテゴリーにわたりますが、特にタイルや浮き彫り陶版が有名で、美術館やアートフェアで展示されるだけでなく、オランダ国内外のさまざまな建物の装飾として使われています。もうひとつの代表的なシリーズは、モジュール式の壺のアレンジメントであります。壺は彼女の「リズミック・テーブル」シリーズの一部でもあります。

彼女は中国の景徳鎮で定期的に制作しており、ロイヤル・ティヒラーなどオランダの伝統的な陶磁器メーカーともコラボレーションしています。2019年にはEKWCでレジデンスを行っていました。彼女の作品は様々な美術館やアートフェアで個展やグループ展を開催しています。2022年、カルティエ社のアムステルダム旗艦店のファサードのタイルを制作しました。

Project in Arita

  • Title : 有田静物画
  • Period of Residency : September - November
  • Sponsor : Mondriaan Fund

エヴァ・クレボルダーは、有田焼の伝統的な鍋島様式に着目し、自身の抽象的な浮き彫りの模様の出発点を見つけたいです。タイルの浮き彫りを引き立てるために、有田の伝統的な筆使いを加える可能性を探りたいです。タイルの制作自体には、有田で利用されている切削機の技術と圧力鋳込み技術を活用したいと思っています。また、タイルだけでなく、四角い壺も制作し、タイルと合わせて有田焼にインスパイヤされた静物画のようなワンシーンを作りたいと考えています。

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