シグリッド・カロン

シグリッド・カロンはティルブルグ芸術大学でテキスタイルデザインを専攻に学び、現在もティルブルグを拠点に活動しています。デザイン業界で長年経験を積んだ後、2005年以降完全に芸術性に重点を置いて、視覚芸術家として活動しています。


シグリッドの作品は芸術と応用美術の間を行き来しています。作家としてはデザイン、グラフィックデザイン、美術の間に作品の着陸地点を設定としています。作品制作においては直感、遊び心、かつ合理性を重視しています。驚きを求めながら、自分を取り巻く日常の物事からインスピレーションを得ています。彼女の作品は、新鮮で、新しく、現代的な印象を与えます。シグリッドの作品はダッチデザインの特徴だと言われてきたミニマリズム、実験的、革新的、型破り、ユーモアなど、共通するところが多いです。

2012年に出版されたシグリッドの最初の著書『To the Extend of / \ | & -』は国際的にブレイクするきっかけとなった。2013年、2015年、2016年に「ベスト・ヨーロピアン・アートブック」を受賞し、彼女の本やリゾ版画は、ミラノ、バーゼル、ロサンゼルス、ニューヨークなどのアートブックフェアで注目され、名門美術館のMoMa、ヴィクトリア&アルバート美術館、ステデライク近代美術館、ボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館などで展示され、そして多くの機関や個人の愛好家にも購入されています。

その結果、Swatch、ユニクロ、Forboなどの国際企業とのコラボ商品が実現できました。アムステルダム中心街にあるアーケードの照明インスタレーション、ティルブルグでの巨大な壁画やショッピングセンターの屋上などの様々な場面で作品を展開している。

Project in Arita

  • Period of Residency : June - August
  • Sponsor : Mondriaan Fund

有田は陶磁器の可能性を発見し、地元の人々の職人技、歴史、知識に圧倒されたシグリッドは、特に日常生活の美しさに惹かれました。
彼女は3つの日常生活用具を選び、普段はあまり注目されないが、基本的な美しさを持つものに賛辞を送りたいと考えていました。JOLLY & JIGGERは、カップ、ボウル、皿の内側や外側を作るために使用される金属製型から形状をそのままとり、磁器の陶板を作りました。これらの皿を所有するパートナーのやま平窯と共同で、クコレクションを制作しました。この陶板は、Calonにとって「TENSHA」と呼ばれる一般的な技法を試すのに最適なベースとなりました。シルクスクリーンのラスタードットを使って、新しい色や色の組み合わせを生み出すのです。

二つ目は、ロクロを使って器を作る際に使う土台となる箇所の形状にインスパイアされ、それを基にカロンがデザインした形状をロクロの伝統工芸師によって花器を実現しました。これらは、花器のシリーズとして幾つかの形状を発展させました。オランダで発表されたこれらの花器シリーズは、デザイン美術館 Den Bosch デザインミュージアムにコレクションの一つとして所蔵されています。

3つ目は、器を大量生産する際に使う型(使用型)の美しさに惹かれ、そのまま型取り、器のオブジェを制作しました。

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