リサ・コンノ
- Born: 1992
- Country: The Netherlands
- Discipline: Fashion Designer
- Website: www.lisakonno.com
リサ・コンノは、2014年にArtezのファッションデザイン科を卒業後、アムステルダムを拠点に活動するファッションデザイナーです。リサはファッション業界において一般的なファションデザイナーと異なる道を歩むことを目指し、デザインを利用して社会的な課題やストーリーを伝えるプロジェクトを取り組んでいます。
彼女は2015年に、ファッション業界の非倫理的な慣習について声明を出す、業界の廃棄物からのコレクションを作ることから活動を始めました。「For The Workers」(2015年)や「Yours Truly」(2016年)などのコレクションは、アムステルダム・ファッション・ウィークで発表されました。その他、「Collect」などの展示会は、オランダのデザインウィークや東京デザインウィークで展示された。2018年にダッチ・デザイン・アワードのタレント賞を受賞。
数多く受賞したショートフィルム「NOBU」(実の父親の物語)を手がけて以来、映画制作はファッションを通してストーリーを表現する場となった。彼女は、ファッションの魅力を使って過剰消費に誘惑するのではなく、ファッションが持つ楽しさと美しさを通じて、人物の物語を語りたい。映画「NOBU」(2018年)に続き、「BABA」(2019年)、「HENK」(2022年)が公開された。また、衣服寄付の実態を暴くドキュメンタリー「Goodwill Dumping」では、ファッションとコンセプトを監修しました。
リサは自身のスタジオを通じて、Afriekなど様々なブランドのファッションを制作し、作品はパリのファッションウィークで発表され、依頼された作品はオランダ国立博物館などの美術館で展示されています。
現在、リサはドキュメンタリー、セラミック、パフォーマンスと組み合わせたファッションの実験を行っており、彼女の活動はファッションと同様、常に変化し続けています。
Project in Arita
- Title : Portrait of a lady
- Period of Residency : June - August
- Sponsor : Creative Industries Fund
今野リサはファッションアーティストです。彼女の作品は、普遍的な問題に取り組みながら、非常に個人的な方法で人々とその物語を描くことをテーマとしています。文化的アイデンティティ、グローバル産業、移民といったテーマについて物語を語るために、身体とその描写方法を用いるという共通項を持つ、学際的な作品。この作品の成果は、映画やファッション・コレクション、あるいは今回のように陶芸になることもあります。有田での滞在は、リサにとって初めて磁器に触れる機会となりました。
リサは、日本とオランダの文化に影響を受け、特に両文化における女性の美の基準、そしてそれらがしばしば相反するものであることにインスピレーションを受けました。ビーズ、結び目、装飾品のシリーズを制作し、現在はテキスタイルと組み合わせて、緊縛のテクニックであるシバリからインスピレーションを得たエプロンを制作しています。また、女性の歯を黒く塗るという日本の古い伝統にヒントを得て、磁器製の歯固めも作りました。
DDWでは、「おかめ」の形をしたマスクと手鏡を展示しました。このオブジェは、女性やその外見に向けられる奇妙で不可能な期待を示しています。
2023年春には、有田で制作したすべての陶芸作品を、テキスタイルとの組み合わせで再創造した個展を開催する予定です。
レジデンスでの体験について以下のように述べています。
「短期間で磁器について多くを学ぶことができたのは、本当に刺激的でユニークな体験でした。有田での仕事はとても楽しく、工芸、歴史、新しいアイデアや感動に満ちた忘れがたい期間でした。"