ヘンリ・ヤコブス

Henri Jacobsは1993年よりブリュッセルで生活し、活動しています。彼は、ブレダのSt. Joostアカデミー、ロッテルダムのビジュアルアーツアカデミーやアムステルダムのRijksアカデミー等で勉強しました。彼の絵画やデッサンは、ギャラリーの単独及びグループ展示会や、ブリュッセル、ブルッヘ、アムステルダム、ロッテルダム、アイントホーフェン、ティルブルフ、ニューヨーク、パリやヴェネツィアの博物館で公開されています。Henri Jacobsの全作品は現在、アムステルダム、ハーグやその他の地域での様々な小規模、そして、大規模なスケールのアートコミッションを含みます。

2003年から始まり、Jacobsは、自身のブログサイトに定期的に掲示し定期的に毎日デッサンを生み出しています。2013年の9月には、9年分のデッサンや蒐集された’Henri Jacobs―ジャーナルドローウィング’が発行されました。001から666までの全てのJacobのデッサンは、この出版物の中で公開されています。その中のいくつかに関しては、異なるフェーズでの開発が含まれています。これらのフェーズは、いかにして独特なデッサンが進化したのかについて明確に表されています。そして、本を通して、Jacobのデッサン自体の進化が見られます。忍耐強い労働の後、数多の数のイメージは、観察者の目を通して、作品と作家、また読者がお互いに交流することのできるような場所となっています。

2009年の9月より、アムステルダムにあるリートフェルト・アカデミーで、2年の芸術研究プロジェクトに従事しています。初年度は、創造や破壊に対する研究によって生じたパリンプセストについての実践的芸術研究に従事していました。その芸術的研究は、偶像崇拝や偶像破壊までの研究に発展しています。

Project in Arita

  • Title : Arita Rococo
  • Period of Residency : September - November
  • Sponsor : The Mondriaan Fund

彼の初期の‘ジャーナルドローウィング’プロジェクトに並んで、自身のキャリアの中で初めて有田で、彼は、有田の伝統、特有の技術や道具を使用して円形状の磁器の皿に描く挑戦をしました。技術を習得するためにJacobsは有田窯業大学を拠点とした伝統的職人へ通い学びました。アーティストのユニークな概念のアプローチを通して表現された有田独特のスタイルや伝統的な磁器のモチーフを見せる25版の皿を香蘭社の窯元と共に制作しました。

2017年のDDWの有田展示会で、クリエイティブ研修の一部として、有田ロココが形成しました。

Henriは、マラハムのテキスタイルデザインスタジオのウェブサイト上で、自身の有田での3か月の生活についての文章を寄稿しています。
https://www.maharam.com/stories/jacobs=arita-iwa-no-room-for-squares

Interview

  • 株式会社 香蘭社
  • 有田工場 工場長 兼 商品開発部 部長 森啓輔

アーティストレジデンスの取り組みで、アーティストの方とのフルタイアップはお一人でしたが、2016年から今まで他のアーティストの方々の一部の作業でサポートをさせて頂きました。

切削機でイメージ通りの原型を作り、香蘭社が持つ伝統と最新の技術でアーティストの方が形にしたい作品の素焼きなどを提供してきました。

今までは、自社で全ての作業を自己完結させてきた所がありましたが、このアーティストレジデンス活動に参加しアーティストの方々を受け入れた事により、今まで親交の無かった他の窯元さんとの繋がりが出来ました。閉鎖的だったこの業界が、企業的にもオープンな形となりつつあると実感しています。

今後も隔たりなく、風通しの良い関係性を窯元同士でも続けられて行けたら更なる有田の飛躍にも繋がるのではないかと思っています。

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